― 道徳の授業で改めて考えたこと ―
道徳の授業で「自分の個性」や「長所」について考える時間を取りました。
正直に言うと、このテーマは何度も授業で扱ってきていますし、
「またこの話か」と思う生徒もいたかもしれません。
でも、不思議なことに、
何度扱っても、そのたびに違う気づきが生まれるテーマでもあります。
今回の授業では、
柴田ケイコさんの作品『パンどろぼう』を題材にしました。
見た目と中身は、こんなにも違う
『パンどろぼう』は、正直、第一印象だけ見ると
「なんだこのキャラクター?」
「悪いやつじゃないの?」
と思ってしまう見た目です。
でも、物語を追っていくと分かります。
実はとても優しくて、不器用で、どこか憎めない存在だということが。
ここで生徒たちに伝えたかったのは、
人もまったく同じだということです。
見た目、雰囲気、第一印象。
それだけで人を判断してしまうのは簡単です。
でも、本当の良さや個性は、少し時間をかけて関わらないと見えてこない。
これは学校生活だけでなく、
将来、社会に出たときにも必ず必要になる視点だと思っています。
「自分の長所が分からない」は当たり前
授業の後半では、「自分の個性・長所」について考えました。
よく聞く声があります。
「自分には長所なんてありません」
「特技もないし、他の人と比べると何もできない」
でも、これはごく自然な感覚です。
なぜなら、長所や個性は“頑張って探すもの”ではないからです。
むしろ、
無意識にやってしまっていることの中にこそ、本当の強みがあります。
無意識にやっていることは何か?
例えば、僕自身の話を授業でしました。
- 気づいたら人に何かを説明している
- 伝えたいことがあると、つい動画を撮ってしまう
- 表現したくなって、AIで曲を作り始める
これらは「頑張ってやっていること」ではありません。
考える前に、自然とやってしまっていることです。
つまり、
それが自分の個性であり、長所でもあるということです。
生徒たちにも、
「何も考えずにやってしまうこと」
「止められてもやりたくなること」
を振り返ってみてほしいと伝えました。
好きなことを続ける人は、やっぱり強い
最近あった個人的な出来事も話しました。
60歳を過ぎた母が、
体の痛みや衰えと向き合いながら、
一人でバレエの舞台に立つこと。
もしかしたら最後の舞台になるかもしれない。
それでも、好きなことをやめず、挑戦し続ける姿。
その姿を歌詞にして曲を作ったら、
自分で作った曲なのに、聴いていて涙が止まらなくなりました。
好きなことを続けている人は、年齢に関係なく若い。
逆に、やらされていることだけを続けていると、
人はどこか元気を失っていくのかもしれません。
まずやってみる、が一番大事
生徒にはこうも伝えました。
「失敗してもいい」
「怒られてもいい」
「馬鹿にされてもいい」
それよりも、
やってみたかどうかの方が圧倒的に大事だと。
何かに挑戦して、うまくいかなかったとしても、
そこには必ず気づきがあります。
でも、やらなかったことからは、何も生まれません。
リフレーミングで見え方は変わる
授業では「リフレーミング」という考え方も紹介しました。
例えば、
- 落ち着きがない → 行動力がある
- うるさい → 場の空気を動かせる
- ネガティブ → 慎重でミスが少ない
短所だと思っていた部分は、
見方を変えるだけで、長所になります。
大切なのは、
「これは本当に悪いことなのか?」と一度立ち止まって考えること。
人のいいところを見る力は、人生を楽にする
最後に、生徒同士で
「お互いのいいところを伝え合う」活動をしました。
これが想像以上に盛り上がりました。
人の悪いところは、放っておいても目に入ります。
でも、良いところを見るには、少し意識が必要です。
そして、
人の良い面を先に見られる人ほど、人間関係が楽になります。
これは先生でも、生徒でも、大人でも同じです。
まとめとして伝えたいこと
- 長所は、無意識の中にある
- 短所は、見方を変えれば長所になる
- 好きなことを続ける人は強い
- 人のいいところを見る癖は、自分を幸せにする
「自分には何もない」と思っている人ほど、
まだ自分の魅力に気づいていないだけです。
ぜひ、
自分が夢中になっていること、
ついしてしまうこと、
周りからよく言われることを振り返ってみてください。
そこに、あなたらしさは必ずあります。