― テストの点数に心が引きずられてしまった君へ ―
「頑張ったのに、思ったような結果が出なかった。」
この経験は、勉強を本気でやってきた人ほど、強く心に残ります。
今回届いたお便りも、まさにそんな気持ちが詰まったものでした。
大事なテストで、思っていたよりもずっと悪い点数を取ってしまいました。
周りはうまくいっているように見えて、自分は向いていないんじゃないかと思ってしまいます。
勉強しようと思っても、やる気が出ません。
この悩み、決して特別なものではありません。
むしろ、本気で向き合ってきた人ほど抱きやすい悩みです。
結果が出なかった=自分がダメ、ではない
まず最初に整理しておきたいのはここです。
努力しても、結果が出ないことはあります。
勉強でも、スポーツでも、恋愛でも、仕事でも同じです。
それは「努力が足りなかった」からではなく、
- やり方が合っていなかった
- タイミングが噛み合わなかった
- 体調やメンタルの影響を受けていた
そういった要因が重なっただけのことも多い。
それをすべてまとめて
「自分は向いていない」
「才能がない」
と判断してしまうのは、少し早すぎます。
まず最優先なのは、心ではなく体の回復
しんどいときほど、難しいことを考えがちですが、
最初にやるべきことはとてもシンプルです。
しっかり食べて、しっかり寝る。
睡眠不足の状態で考えた未来は、
だいたい暗く、極端で、現実よりもずっと悲観的です。
「今は考えるタイミングじゃないな」と判断して、
一度、体を休める。
それも立派な選択です。
「事実」と「解釈」を分けて考えてみる
ここで少し、考え方を整理してみましょう。
今回の出来事を分けると、
事実
- テストの点数が低かった
解釈
- 向いていない
- センスがない
- 頑張っても無駄
人を苦しめているのは、
事実そのものではなく、解釈の部分です。
点数が低かったこと自体は変えられません。
でも、その出来事にどんな意味をつけるかは、選べます。
自分にだけ厳しくしすぎていないか
ここで、一度立ち止まって考えてみてほしいことがあります。
もし、同じ状況に友達がいたら、
あなたはその友達に何と言うでしょうか。
「今回はうまくいかなかっただけじゃない?」
「次に活かせばいいじゃん」
「やり方変えたらいけると思うよ」
そう言えるはずです。
なのに、
自分にだけは極端に厳しい言葉を使ってしまう。
これは多くの人が無意識にやっています。
「ずっとダメ」は、ほとんど妄想
落ち込んでいるとき、人は未来を勝手に決めます。
- これからもずっとできない
- 将来もうまくいかない
でも、それは事実ではありません。
今回分かっているのは、
「今回のテストがうまくいかなかった」
それだけです。
未来までくっつける必要はありません。
言葉は、思っている以上に自分に影響する
もう一つ、大事な話をします。
人に対しては言わないような言葉を、
自分には平気で使っていませんか。
「自分はダメだ」
「どうせ無理だ」
これを繰り返すと、
それは考えではなく「前提」になります。
逆に、
- 今日もよく耐えた
- 投げ出さなかった
- ちゃんと向き合った
これも、紛れもない事実です。
ネガティブな空気とは、距離を取っていい
周りの言葉にも注意が必要です。
- どうせ意味ない
- 勉強しても無駄
こうした言葉に同意する必要はありません。
反論もしなくていい。
ただ、流す。
「そういう考え方もあるんだね」
それくらいで十分です。
しんどい経験は、後から必ず意味を持つ
今はただ辛いだけの経験も、
あとから振り返ると、必ず何かを残します。
- 人の痛みに気づける
- 結果だけで人を判断しなくなる
- 努力している人を尊敬できる
これは、順調なときには手に入りません。
最後に
今日の結果が、あなたの価値ではありません。
今の気持ちが、一生続くわけでもありません。
しっかり食べて、寝て、
事実と解釈を分けて、
また一歩戻ってきてください。
あなたは、まだ途中です。